IPO投資という言葉を聞いたことがありますか?聞きなれない言葉ですが、実は初心者でも簡単に利益をだせる可能性のある投資方法です。この記事では、初心者向けにIPOとは何か、始め方、当選のコツなどをわかりやすく解説します。
◆目次
1.IPOとは?なぜ人気なのか?
2.IPOの始め方
STEP1 証券口座を開設する
STEP2 IPOスケジュールを確認する
STEP3 ブックビルディングに参加する
STEP4 上場初日で売る
3.IPOのメリットと注意点
4.IPO当選のコツ
5.まとめ
1.IPOとは?なぜ人気なのか?
IPO(Initial Public Offering)とは、企業が初めて株式を公開して証券取引所に上場すること。
つまり、これまで非公開だった企業の株が、一般の投資家にも買えるようになる瞬間です。
IPOが人気となっている理由は以下の通りです。
IPO株は、上場直後に株価が急騰することが多く、初値売りで利益を得られる可能性が高いのが魅力で、2025年も、初値が公開価格の2倍以上になった銘柄が複数登場しています。
2.IPOの始め方
IPOの始め方をステップ別に解説します。投資初心者にとっても難しいことはないので、順を追って進めていきましょう。
STEP1 証券口座を開設する
IPOに申し込むには、証券会社の口座が必要です。
また、IPOはひとつの証券会社で行うことは無く、メインで多くの未公開株を取り扱う主幹事、その次の副幹事、他にも多数の幹事の証券会社にIPOする会社の未公開株が割り振られています。
なので、証券口座はひとつでは無く、複数開設する必要があります。
STEP2 IPOスケジュールを確認する
IPO投資では、スケジュールの把握が超重要です。毎月複数の企業が上場するため、「いつ・どの銘柄に申し込むか」を事前にチェックしておくことで、チャンスを逃さず行動できます。
IPO投資に特化した情報サイトもたくさんあるので、ブックマークしておいて情報をチェックする習慣をつけましょう。主幹事証券や申込期間、初値予想なども一覧で確認できるので、初心者でも迷わずIPO銘柄を選べます。
おすすめのIPO情報サイト
やさしいIPO株のはじめ方
庶民のIPO
STEP3 ブックビルディングに参加する
IPO投資で実際に株を購入するには、「ブックビルディング(BB)」という抽選方式に申し込む必要があります。
これは、証券会社が投資家から希望価格と株数を集めて、需要を見ながら公開価格を決定するプロセスで、まず初心者は、希望価格は「上限価格」、株数は「最低単元(通常100株)」で申し込むのが基本です。
申し込み期間は約5日間と短く、証券会社によって締切時間も異なるため、スケジュール管理が重要です。抽選結果は上場前に通知され、当選すれば購入手続きへ。落選しても費用はかからず、何度でも挑戦できます。

落選してもデメリットがないのもIPO投資のいいところですね。
STEP4 上場初日で売る
IPO投資では「上場初日に売る」=「初値売り」が王道の戦略です。
企業が証券取引所に上場すると、初めて市場で株が取引され、その最初についた価格が「初値」。この初値が公開価格より高ければ、売却するだけで利益が出ます。
特に人気銘柄は初値が2倍以上になることもあり、短期で大きなリターンを狙えるのが魅力です。ただし、初値が公開価格を下回る「公募割れ」のリスクもあるため、事前に初値予想や市場の反応をチェックしておくのがポイントです。
売却は上場日の朝9時から可能なので、事前に成行注文を入れておくとスムーズです。
基本は初値売りですが、企業によっては中長期保有するものも選択肢になるかもしれませんが、初値売りはシンプルで初心者にもわかりやすく、IPO投資の入り口としておすすめです。
3.IPOのメリットと注意点
次にIPOのメリットと注意点を整理します。
◆IPOのメリット(再掲)
・初値が公開価格を上回るケースが多く、利益が出やすい
・抽選方式なので、資金力がなくても当選チャンスあり
・短期で結果が出る(上場日に売却するだけでもOK)
・リスクが比較的低い(損失は限定的)
◆IPOの注意点
・抽選に当たらないと購入できない(競争率が高く当選確率は低い)
・初値が公募価格を下回ると損失が発生する可能性がある
・抽選申込時に資金を拘束される証券会社もあり
4.IPO当選のコツ
IPO投資で成功するためのコツは、とにかく抽選の当選確率を高めることです。何十社も応募したけど一社も当選しないなんてことは普通ですが、やり方を工夫することで、当選確率を倍増させることが可能です。
①複数の証券会社の口座を開設
・IPOを担当する証券会社は、IPOごとに異なります。一つしか証券口座を持っていないと、IPOに参加したくても参加できないことになってしまいますので、必ず複数の証券会社の口座を開設しましょう。
②主幹事の証券会社を狙う
・一社のIPOで、数社~十社程度の証券会社に株が割当てられてますが、主幹事会社が9割程度を取り扱うので、幹事会社は1社あたり当選が数人程度が当たり前です。限りある資金を無駄に分散せずに、主幹事会社には必ず申し込みするようにしましょう。
③家族名義の口座を活用する
・IPOは証券口座一つに対して一回しか応募ができません。家族が投資に興味が無くてもIPOに応募するために証券口座を開いておくことで、当選確率は単純に2倍3倍になります。
④仮条件の上限額で応募する
・IPOは非常に競争が激しいです。仮条件の上限額ではないと当選することはまず無いので、必ず上限で応募するようにしましょう。
⑤SBI証券のIPOチャレンジポイントを活用する
・SBI証券では抽選に外れるたびにポイントが貯まり、将来的にポイントを使って優先的に当選できる制度があります。コツコツ申し込むことで確実な当選につながります。
⑥決して諦めない
・結局はこれが一番大事。IPOはとにかく当選確率が低いので、落選するのが当たり前と思ってIPO投資に挑みましょう。何十社も諦めずに応募していれば、いつかは必ず当選して、数万~数十万の利益を得られるはずです。
5.まとめ
IPOの基本から始め方、当選のコツについて解説しました。複数の証券会社の口座を開設したり、それぞれIPO応募するなど、初めてやるには難しそうに思えますが、ひとつひとつの手順はとても簡単です。
そして、IPOはよっぽど評判の悪い会社でなければ、上場で初値が上がりますし、IPOに落選してもデメリットはないので、ローリスクでハイリターンが狙える投資と言えます。ある程度の貯金はあるけど、投資するのは怖い、損したくないという人におすすめできる投資方法だと思いますので、本格的な投資を始めるきっかけに、IPO投資を始めてみてはいかがでしょうか。
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