最近、金(ゴールド)への投資が人気で最高値を更新!というニュースをよく聞きませんか?この記事ではゴールド投資がなぜ人気なのか、どうのように始めるのか、注意点などをわかりやすく解説します。
◆目次
1.ゴールド投資とは
2.なぜゴールドは価値があるのか
3.ゴールド投資のやり方
①現物購入
②純金積み立て
③金ETF(投資信託)
4.ゴールド投資の注意点
5.まとめ
1.ゴールド投資とは
ゴールド投資とは資産の一部をゴールドそのものやゴールドの価格に連動するETFで保持することで、株式や投資信託が下落する場合においても、資産の減少を抑える、いわゆるリスク分散のためにすることが多い投資手法です。
なぜリスク分散のためにゴールドが選ばれるのかを簡単にまとめます。
なんといっても価値が維持されやすいというのが、ゴールド投資が選ばれる大きな理由となっています。また、金は一般的に株式や債券とは違う値動きをすることが多いため、分散投資・リスク分散に最適とされています。
ただし、最近は米国を中心とした経済が好調で、株価も右肩上がりの中で、ゴールドの高騰も続いています。特に9月に入ってから金価格は暴騰し、10月中旬に最高値をつけてから現在は多少下落しましたが、依然として高値を推移しています。

参考:SBI証券
このようなゴールドの高騰には、以下のような背景があり、まさに世界全体がリスクヘッジのためにゴールドを購入しているということになります。

過去のゴールド価格推移と比べると、ここ最近は異常なほど高騰しています。何かの前兆じゃないかと少し不安になってしまいますね。
2.なぜゴールドは価値があるのか
次にそもそもなぜゴールドに価値があるのかを解説します。
これまで、ゴールドが世界の国や投資家からリスク分散資産として人気があると言ってきましたが、その人気にはちゃんとした裏付けがあります。
①希少性
ゴールドは地球上に限られた量しか存在しません。地球には合計で244,000トン(2.4億kg)の金が存在すると言われており、これはサイズでいうと一辺が25mの立方体だそうです。25mというと、小学校のプールだったり、8階建てのビルくらいのサイズなので、地球上のゴールドは思ったより量が少なく希少であるとわかります。
②化学的に安定
ゴールドは化学的に安定しているため酸化・劣化せず、保存性が非常に良いです。何百年経っても美しく輝くことが、価値を保つ理由よなっています。
③全世界で通用
ゴールドは紀元前3000年頃からすでに通貨などで用いられており、古代から各国で使用されてきました。形は違えどゴールドは価値を担保する物体として、全世界で通用する安全資産として認識されています。

ちなみに銀は地球上に約14億kgあるとされ金の約5倍です。ただ、価格は金の80~100分の1程度なので、金の価値は単純な量だけで決まってはいないことがわかります。
3.ゴールド投資のやり方
ゴールド投資が人気である理由や、その裏付けについてこれまで解説しました。次に具体的にどうやってゴールドに投資するのかを解説します。
①現物購入
現物金は、実際に金地金(インゴット)や金貨を購入して、自分で保有・管理する方法です。手に取れる安心感や、災害・金融危機時の安全資産としての魅力があります。
購入は田中貴金属や日本マテリアルなどの正規店で可能で、1g単位から購入できる場合もありますが、比較的まとまった資金が必要になります。
また、保管には注意が必要で、自宅保管なら盗難リスク、銀行貸金庫なら保管料が発生します。さらに、売却時には手数料やスプレッド(買値と売値の差)も考慮が必要です。

金のインゴットとかロマンを感じますね。映画とかでよくみるインゴットは12.4kgらしいので、約3億円の価値があります。すごい。。
②純金積み立て
純金積立は、毎月一定額を積み立てて金を購入する方法です。
田中貴金属や三菱マテリアルなどの会社が提供しており、月1,000円から始められる手軽さが魅力です。毎月積立てによって、価格が高いときは少なく、安いときは多く買う仕組みなので、価格変動リスクを平準化でき長期投資に向いています。
積み立てた金は、一定量に達すれば現物として引き出すことも可能ですが、手数料が購入時に2~3%程度とやや高めの設定であることや、現物引き出し時にも別途費用がかかる点には注意が必要です。

手数料や現物にする際の費用などを考えると、実際に現物化する人ってほとんどいない気がするので、金ETFでいいんじゃないかと思ってしまいます。
③金ETF(投資信託)
金ETFは、証券取引所に上場している金価格に連動する投資信託です。株と同じように証券口座から売買でき、実際にゴールドを保有することなく、その価値の変動による値上がり益を狙うことができます。
非常に手軽で少額から始められ、売買タイミングも自由なのがポイントですが、株式の投資信託と比較して、高めの運用手数がかかる点は投資する上で注意しましょう。
長期的にゴールド価格に連動した資産を持ちたい人にとって、最も実用的で初心者も始めやすいゴールド投資と言えます。

まぐろは、idecoで三菱UFJ純金ファンドを運用しています。今年の2月から始めて約8ヶ月で30%値上がりしているので良い感じです。
4.ゴールド投資の注意点
①販売手数料やスプレッド
現物購入や純金積立では、購入時に2〜3%の手数料がかかることが一般的です。また、売却時にはスプレッド(買値と売値の差)があります。また、ETFでも信託報酬が年0.4〜0.5%程度と比較的高めです。
②保管リスク
現物の金を購入した場合、自宅で保管すると盗難リスクがあり、銀行の貸金庫を使うなら保管料が発生します。また、金貨などは傷や変色によって価値が下がることもあるため、取り扱いにも注意が必要です。
③インカムゲインは無い
金は株や債券と違い、保有していても利息や配当が発生しません。つまり、価格が上がらなければ利益は出ません。長期的に価値を保つリスク分散資産としては非常に優秀ですが、インカムゲインを期待する人には不向きです。
5.まとめ
ゴールド投資が人気となっている理由とその裏付け、実際にゴールド投資を始める方法や注意点について解説してきました。
安定した価値に裏付けされた安全資産として人気があるゴールド投資を、資産のリスク分散という意味も含めてポートフォリオに入れるのはとても賢い選択と言えます。
一方で、ゴールド投資は始めるハードルが高そうに思う人も多いかもしれないです。まぐろも実際そうでしたが、今は金ETF商品も色々なラインナップがあり、始めるのもオルカンやS&P500などの投資信託を買うのと同じで大した手間はかかりません。
まずは少額から積立てを始めてみてはいかがでしょうか。


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