10月4日は「投資の日」、投資や資産運用について考えてみるにはちょうど良い日ですね。この記事では、日本人の投資や貯蓄についての実態をわかりやすく整理・解説していきます。
◆目次
1.投資の日とは
2.日本人の投資・貯蓄実態
3.とあるサラリーマン(筆者)の例
4.将来に向けてどうすべきか
5.まとめ
1.投資の日とは
10月4日というと何を思い浮かべますか?
語呂合わせで、天使の日とか、いわしの日。動物・環境保護の守護聖人であるアッシジのフランチェスコの聖名祝日から世界動物の日でもあります。また、世界最初の人工衛星であるスプートニク1号が打ち上げられた日としても知られてます。
そんな色々な意味を持つ10月4日ですが、もう一つ我々にとって重要な意味を持つ日でもあります。それは「投資の日」です。
「投資の日」は、10(とお)4(し)という語呂合わせで、日本証券業協会が1996年に多くの方々に証券投資に興味・関心を持ってもうらために設定した日です。
投資の日には、日本証券業協会や証券会社が、投資についての知識や理解を広めるためにキャンペーンなどを行っています。
日本証券業協会では、2026年10月4日に「証券投資の日」ミライトウシクエスト~トーク&謎解きイベント~を大学生・報道機関向けに行います。ゲストにタレントのゆうちゃみさんを呼んでいることもあり、若者に対する投資の理解を広めたいという考えがよくわかります。

これからの日本の将来を担い、間もなく社会人になる大学生に正しい投資の知識を理解してもらうことは、日本の未来にとっても大事だと思います。
2.日本人の投資・貯蓄実態
「投資の日」に我々日本人の投資についての考えや、貯蓄の実態について考え、これからの将来に向けて考えてみたいと思います。
まずは、日本人の投資・貯蓄実態について解説します。
2025年現在、日本人が家計として保有する資産が約2000兆円あり、その割合を整理しました。これを見ると現金が約半分を占めており、次に保険・年金。株式や投資信託については、資産の18%程度であるとわかります。

参考:日本銀行 資金循環統計
次に海外との比較をしてみます。
日本と比較して米国は、現金・預金比率がかなり低く13%で、株式・投資信託が資産の約半分を占めており、現金資産は極力持たず、投資による資産運用を重視していることがわかります。
欧州についても米国ほどではないが、日本よりは現金を持たず、投資を行う国民性があることがわかります。
| 資産の種類 | 日本 | 米国 | 欧州 |
|---|---|---|---|
| 現金・預金 | 51% | 13% | 30% |
| 保険・年金 | 26% | 30% | 30% |
| 株式・投資信託 | 18% | 50% | 30% |
| その他 | 5% | 7% | 10% |
このように日本人が現金を重視し、投資に消極的である原因は、年金制度への信頼感(近年は揺らいでる感はあるが)、金融リテラシー教育不足などが考えられます。
実際、現金を持てば元本は保証され資産は減らないと考え、インフレによって円の価値が下がるという当たり前のことを理解できていない日本人が多いことで、この結果となっていると思います。
現金資産のリスクについては、こちらを参考にして下さい。

とは言え、まぐろが社会人になった15年くらい前と比べると、最近はだいぶ投資への理解が進んでいると思います。実際まぐろも昔は投資するのは一部のお金持ちか、ギャンブラーみたいなイメージを持っていました。
3.とあるサラリーマン(筆者)の例
ここで、実際にとあるサラリーマン(筆者)の年齢別の資産内訳について紹介します。過去の資産内訳は正確な値が残ってないのでイメージです。
①25歳
大学院を卒業、就職してから2年目の社会人。
そもそも遊び過ぎていて貯蓄にまわすお金はほぼ無かった状況ですが、資産は現金・預金100%でした。当時は、投資をするという考えすらなかったです。


全力で遊んでいたので後悔はないですが、この頃から少しでも投資を始めていたら、投資の重要性に気づけていたら。。。と思うことはあります。
②30歳
社会人5年目頃。がむしゃらに仕事をしていた気がする。一方で、旧NISAが始まって1年がたった頃。投資に興味は持ち始めていたので、NISA枠を埋めつつ、個別株も買い始めた時期だったと思います。
実際、NISAという制度設定で、投資への理解はだいぶ進んだと思います。ただし、現金資産もそれなりにあったほうがいいという考えも持っていたので、現金比率はまだ高いです。


この頃に購入して現在も保有している株はものすごいリターンを出しています。長く続けることの大事さがよくわかります。
③35歳
社会人になって10年程度となり、収入もそれなりに増えた頃。
この頃は、とんでもないくらい日本株に全ツッパしていました。ただ、将来の資産形成のためという考えはそこまで無く、ただただお金を増やしたいという考えで、スイングトレード等で、それなりの損をだしたりしていました。


ここまで極端に株式に資産を集中させて、しかもそれを短期で増やそうとしていおり、これはもはやギャンブラーですね。
④40歳
そして現在。資産公開しているので、具体的な資産額などはそちらを参照下さい。
相変わらず株式・投資信託に全ツッパという資産内訳ではありますが、その中身については、新NISA枠の投資信託や特定枠のインデックス投資がメインとなっています。日本株もそれなりにありますが、基本的に過去買った高配当株を保持し続けているだけです。
現金・預金の比率は低いままですが、総資産額も増えており、生活防衛資金として十分な額は確保しています。


資産形成について本気で考えてから準備を経て、現在の資産運用は個人的には理想形だと思っています。現金資産を持つこと自体がリスクであると考え、適切な資産運用をしていきたいと思います。
4.将来に向けてどうすべきか
では将来に向けて何をしていったら良いのかを考えます。
まず現金だけを持つことは、リスクであるということを正しく理解し、将来に向けて自分の資産をいかに増やしてていくかという資産形成が大事になります。
資産形成は単純にお金を増やすということでは無く、収支を把握し、無駄な出費を減らし、投資などで資産運用する。という事を行っていく必要があります。
詳細はこちらを参照下さい。
いずれにせよ、まずは投資に対する正しい知識を理解して、自分の人生のプランを考え、そこに向けて何をすべきか。という事を考えることが第一歩になると思います。
課題に対して現在の立ち位置を把握した上で、そのギャップをどうキャッチアップするか。という考えが何事に対しても大事です。

資産形成自体は始めてしまえば誰でもできる簡単なことです。その必要性に気づいて一歩踏み出すということがいかに早くできるかが大事です。
5.まとめ
「投資の日」ということで、日本人の投資実態や、まぐろのこれまでの資産形成について、それして将来に向けて私たちが何をすべきかを解説しました。
インフレで価値が目減りしていく現金・預金資産の比率が、日本は海外と比較してとても高いのが現実であり、その原因の一部には、日本人の金融リテラシー不足があります。
正しい知識を理解して、自分の将来に向けてどう資産形成を進めるか。
投資の日という良い機会に一度考えてみてはいかがでしょうか。





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