証券会社の選び方ガイド 初心者が失敗しないためのポイント

資産形成マニュアル

この記事では、証券会社の選び方について、そもそもどういった証券会社があるのか、メリット・デメリット比較、何に注意して選ぶべきかなど、失敗しないためのマニュアルを初心者にもわかりやすく解説しています。これから投資を始めようと思っている方は是非ともご一読いただければと思います。

◆目次
1.証券会社とは?まず大きく2つに分けて解説
 対面型証券会社
 ネット証券会社
 対面型とネットどちらを選ぶべき?
2.証券会社の選び方を解説
 ①手数料の安さ
 ②取扱商品の豊富さ
 ③少額投資の対応
 ④ポイント還元・連携サービス
 ⑤使いやすい取引ツール・アプリ
3.おすすめのネット証券会社
4.まとめ

1.証券会社とは? まず大きく2つに分けて解説

 証券会社とは、株式や債券、投資信託などの金融商品を売買するためのサービスを提供する会社で、個人や法人が資産運用を行う際は、証券会社を通じて取引を行います。さらに証券会社は、市場の分析レポート、企業情報、株価チャートなどを提供したり、資産管理のアドバイスやサポートも行います。

 また、証券会社は業務形態によって大きく2つに分けられるので、次にその2種類の証券会社について、メリット・デメリットを整理して、どのような人に向いているかを解説します。

新NISAの影響か投資についての認知度が高くなって、テレビCMや広告でもよく証券会社を見かけることがありますね。

対面型証券会社

 対面型証券会社は、店舗や営業担当者を通じてサービスを提供するスタイルの証券会社です。代表的な企業には、野村證券、大和証券、SMBC日興証券などがあります。

◆メリット
・専門の担当者がつき、投資方針や商品選びをサポートしてくれる。
・市場の動向やリスクについても丁寧に説明してくれる。
・対面で相談できるため、初心者でも不安を感じにくい。
・高齢者やITに不慣れな方にも向いている。
・債券、仕組債など、ネット証券では扱いにくい商品も提案可能。

◆デメリット
・売買手数料や管理費がネット証券に比べて割高。
 (担当者の人件費や店舗運営費がコストに反映されている)
・営業色が強くノルマのために、商品を勧められることも。
・自分の判断よりも営業担当者の意見に流されやすい。
・店舗に出向く必要があるため、忙しい人には不便。
・電話や対面でのやり取りが中心で、スピード感に欠けることも。

丁寧に接してくれる一方で、人件費や家賃がかかる業態なので、顧客への負担が大きくなりがちですね。

ネット証券会社

ネット証券会社は、インターネットを通じて取引や情報提供を行う証券会社です。代表的な企業には、SBI証券、楽天証券、松井証券、三菱UFJeスマート証券、マネックス証券などがあります。

◆メリット
・株式売買手数料が無料または格安。
・いつでもどこでもスマホやPCで取引・情報収集が可能。
・自分で調べて判断するスタイルに向いている。
・比較的少額から始められる。
・ポイント投資やクレカ積立などの特典がある。
・チャート、ニュース、企業分析などのツールが充実。

◆デメリット
・サポートは基本はメールやチャット対応で電話は混雑しがち。
・商品選びやタイミングの判断をすべて自分で行うため初心者には不安。
・情報量が多すぎて、初心者には何を参考にすればよいか迷いやすい。
・仕組債やオルタナティブ投資など、専門的な商品は取り扱いが少ない。
・ライフプランに基づいた資産形成の相談などは対面型に比べて難しい。

手軽に情報収集や投資をすることができますが、自分で考えて判断する必要がありますね。

対面型とネットどちらを選ぶべき?

対面型証券、ネット証券整理の特徴を整理する。

項目対面型証券会社ネット証券会社
手数料高い(人件費、店舗費用)無料または安価
サポート担当者による対面・電話チャット・メール中心
情報提供担当者が選定・・提案自分で収集・分析
取引の自由度担当者を通すことが多い自分のタイミングで自由に

これまでの情報から、それぞれの証券会社におすすめな人はこのようになります。

◆対面型がおすすめな人
・誰かに相談しながら進めたい
・高齢者、ITに不慣れ
・相続や退職金運用など、まとまった資金を扱う予定がある

◆ネット証券がおすすめな人
・手数料を抑えて効率的に運用したい
・自分で調べてスマホやPCで手軽に取引したい
・少額から気軽に始めたい(ポイント投資など)

 また、実際に証券口座を開いた人が、対面型証券・ネット証券どちらかを選んだかのデータをみると、若い人を中心にネット証券が選ばれていることがわかります。
 ※引用 日本証券業協会(2024年証券投資に関する全国調査)

全年齢を平均すると約60%の人が、ネット取引をしています。2021年が約50%だったので、3年間で10%もネット取引を選ぶ人が増えています。

 昔は株や投資、市況に関する情報が得にくく限定的だったり、株を買うこと自体にハードルがあり、比較的資産のある人が投資をすることが多い時代で、対面型証券しか選択肢がありませんでした。

 しかし現在は、あらゆる情報をネットで得ることができ、何でもネットで完結できる時代です。また、これから資産運用してお金を増やしたいという方にとって、対面型証券の手数料は大きな足かせとなりますし、対面型証券が勧める金融商品よりも、ネット証券で多く取り扱い購入されているインデックス型投資信託のほうがリターンが良いケースが多いです。

 このようなことから、これから証券口座を選ぶ方には、手軽に取引できて手数料の少ないネット証券が断然オススメです。

 以降の記事については、ネット証券を選ぶ前提で、比較すべきポイントをまとめていきます。

2.証券会社の選び方を解説 

 証券会社によって、手数料、使いやすさ、サポート体制、取扱商品などが大きく異なります。特に初心者にとっては、最初の選択がその後の投資人生を左右することもあるので、慎重に比較して自分にあった証券会社を選びましょう。

この章では、自分にあった証券会社を選ぶためのポイントを5つ紹介します。

①手数料の安さ

 ネット証券を選ぶ際に最も注目されるのが「手数料の安さ」です。株式や投資信託の売買には取引手数料がかかりますが、ネット証券ではこの手数料が無料または非常に低く設定されていることが多いです。

長期的な資産形成においてコストの差が大きな影響を与え、特に、頻繁に売買する人や積立投資をする人にとっては、手数料の違いがリターンに直結します。

②取扱商品の豊富さ

 証券会社によって取り扱っている金融商品の種類は大きく異なります。国内株式だけでなく、米国株、投資信託、ETF、債券、FX、仮想通貨など、幅広い商品を扱っている会社を選ぶことで、投資の選択肢が広がります。

 特に最近では、全世界株式やテーマ型ファンドなど、分散投資やトレンドを意識した商品が人気です。自分の投資スタイルに合った商品が揃っているかを確認しましょう。

③少額投資の対応

 初心者や資金に余裕がない人でも始めやすいのが「少額投資」に対応している証券会社です。1株から購入できるサービスや、100円から積立できる投資信託など、少額からでも分散投資が可能な仕組みが整っている会社は魅力的です。これにより、投資への心理的ハードルが下がり、無理なく資産形成をスタートできます。

④ポイント還元・連携サービス

 楽天ポイントやVポイントなど、取引や積立でポイントが貯まる・使えるサービスは、ネット証券の大きな魅力の一つです。例えば楽天証券では、楽天カードで積立をするとポイントが付与され。日常生活で使えるポイントと投資を連携させることで、資産形成がより身近になるので、ポイント経済圏との相性を考えてるべきです。

⑤使いやすい取引ツール・アプリ

 使いやすい取引ツールやアプリがある証券会社は、初心者でも安心して取引を行えます。リアルタイムの株価表示、チャート分析、注文のしやすさなど機能面に加えてデザインや操作性も、今後長く投資を続けていく上で重要になります。

3.おすすめのネット証券会社

おすすめのネット証券についての記事はこちらへ

(準備中)

現在作成中です。少々お待ちください。

4.まとめ

 これから投資を始める方へ向けて証券会社を選ぶポイントをまとめました。まずは、手数料の高い対面型証券会社を選ばず、ネット証券を選ぶことが重要です。さらに、ネット証券会社の中でも、手数料や取扱い商品、サービスなどは、証券会社それぞれ特徴があるので、その中で自分にあったところを選ぶ必要があります。

 ただし、あまり悩みすぎるのも時間がもったいないです。後で証券会社を変えることは簡単にできますし、ペナルティーもありません。まずは、ここだと思った証券会社で小額から投資を経験し始めてはいかがでしょうか。

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