お盆休みが終わり、日常が戻ってくると同時に株式市場も再び活気を取り戻します。しかし、お盆明けの相場には独特のクセがあり、初心者投資家にとっては注意すべきポイントがいくつかあります。この記事では、お盆明けの相場で気をつけたい5つのポイントを解説します。
◆目次
1.薄商いからの急変動に注意
2.海外イベントの影響をチェック
3.決算発表後の「材料出尽くし」に注意
4.季節要因と需給の変化
5.為替の急変にも注意
まとめ
1.薄商いからの急変動に注意
お盆期間中は多くの投資家が休暇を取るため、取引量が減少し「薄商い」と呼ばれる状態になります。この期間は株価が動きにくい一方で、少ない注文でも価格が大きく動くことがあります。
そしてお盆明けには、休んでいた投資家たちが一斉に市場に戻ってくるため、急激な売買が発生しやすくなります。特に、機関投資家や海外勢の動きが加わると、ボラティリティ(価格変動)が一気に高まることも。初心者はこのタイミングで無理に売買せず、相場の流れを見極めることが大切です。
2.海外イベントの影響をチェック
日本がお盆休みの間も、海外市場は通常通り動いています。特に米国では、CPI(消費者物価指数)や雇用統計、FOMC議事録など重要な経済指標が発表されることが多く、それが日本市場に影響を与えることがあります。
お盆明けの初日には、こうした海外のニュースが一気に織り込まれるため、株価が大きく動く可能性があります。休み明けに相場を見る前に、米国や欧州の経済ニュースをチェックしておくと安心です。
3.決算発表後の「材料出尽くし」に注意
8月は多くの企業が決算発表を行う時期です。決算内容が良くても、すでに株価に織り込まれていた場合、「材料出尽くし」で株価が下落することがあります。
また、決算後にはアナリストによるレーティング変更や目標株価の見直しが行われることもあり、それによって株価が動くことも。気になる銘柄がある場合は、決算内容だけでなくその後の市場の反応にも注目しましょう。
4.季節要因と需給の変化
8月後半は「夏枯れ相場」と呼ばれ、投資家の動きが鈍くなる傾向があります。しかし、9月に向けては配当権利取りやポジション調整の動きが出始めるため、需給が変化しやすい時期でもあります。
このタイミングでは、短期的な値動きに惑わされず、長期的な視点で銘柄選びをすることが重要です。特に、安定した業績を持つ企業や、配当利回りが高い銘柄は注目されやすくなります。
5.為替の急変にも注意
為替市場は24時間動いているため、お盆中に円高・円安が進行していると、株式市場にも大きな影響が出ます。特に輸出関連株(自動車、電子部品など)やインバウンド関連株(小売、観光など)は為替の影響を受けやすいです。
お盆明けには、為替の動向を確認し、関連銘柄の値動きに注意を払うことが大切です。為替が大きく動いている場合は、ポジションを調整するか、様子を見るのも一つの戦略です。
まとめ
お盆明けの相場は、休み中の海外ニュースや決算発表の影響が一気に反映されるため、予想外の動きが出やすい時期です。初心者にとっては、無理に売買するよりも、まずは情報収集をしっかり行い、冷静に相場を見守ることが成功への第一歩です。
「急がず、焦らず、じっくりと」これが、お盆明けの相場を乗り切るための基本姿勢です。

まぐろはビビりなので、お盆前にFXのポジションは解消しておきました。
米国株も日本株も絶好調ですが、これからを注視ですね。
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